ホビベスト

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📕 田村がくるまでバーで思い出話をする人たちの話『田村はまだか』朝倉かすみ

小学校の同窓会の三次会。一人遅れる田村を5人の旧友がバーで待つ。懐かしのエピソードとそれぞれが抱える現在進行形のドラマが交差しながら物語は進む。小学校卒業後の30年が彼ら彼女たちをどう変えたのか、変えなかったのかが描かれる。

語られた言葉をこっそりノートに書き込むバーのマスター。その趣味はどうなのかと思いつつ、いつ誰がどんなことを口にしたかなんて、すぐに消えてしまうもの。この「ホビヲの読書感想文」でも、気になったフレーズは抜き書きしていこうと改めて思う。

途中、ブロガーの話がでてくるが、なんだかシチュエーションと心理描写がなまなましくて無駄にドキドキしてしまう。拙い文章を書いて、ブログ管理画面の投稿ボタンをぽちっと押した後は、PVやらクリック数やらの数字に変換された「結果」をみて一喜一憂するも、その向こうには読者が様々な思いを持って読んでいるのだな、と再認識。今これを読んでいるあなたに感謝しながら。

「どうせ小便するからって、おまえ、水、のまないか? どうせうんこになるからって、おまえ、もの、くわないか? 喉、渇かないか? 腹、すかないか? 水やくいものは、小便やうんこになるだけか?」(P.30,42)