カルト映画の金字塔。観たと思ってたけど、観てなかった。デヴィット・リンチの『ブルーベルベット』。監督名はデビットじゃなくてデヴィットだよね?と念のため確認したらWikipediaには「デイヴィッド・リンチ」と書いてある。もう、何が正しいのか分からない。
あらすじはこんな感じ。
カイル・マクマクラン演じる青年が、お父さんのお見舞いの帰りに耳を拾い、その耳を調べるうちに闇の組織に蹂躙される女性歌手と出会い、彼女の窮地を救おうと奮闘する、そんな話。
やはりデイヴィッド作品、一から十まで説明してくれるわけはなく、なぜ?なぜ?と言い出すとキリがなさそう。考察は得意な人にお任せしたい。
ざっくりと思ったことを書いておく。
この作品、前半で耳の穴に入るカット、最後は耳の穴から出てくるカットがあるのだけど、その間の「頭の中」にはドス黒い欲望やら理不尽なことがたくさんある。正直、そういう世界観は好きじゃないのだけど、そんないい人ぶったところで、我々はそんなアブノーマルな欲望に気付かないフリをして日々生きてるのかもしれないな、と。
見ようとしていないだけで、世界にはそんな理不尽が蔓延ってるのだよと言われてるような気がした。
本作では、見えないところで蠢く虫は、(偽物みたいな)鳥に食べられてめでたしめでたしなんだけど、ほんと??まだまだ地面にはたくさんいますよね?と、思ったり。
まあ、いずれにしてもデイヴィッド・リンチ監督の頭の中は、凡人には理解できませんね。