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🎬 ジブリワールドを継承するかどうかの話『君たちはどう生きるか』

君たちはどう生きるか

はっきりって、よくわからなかった。

継母を救うために青鷺にいざなわれ、大伯父が創った「不思議な世界」に足を踏み入れる主人公。そこで彼は、まさかの提案を受ける。それは、不思議な世界を引き継げ、というもの。

思い通りにならない現実世界に帰るか、それとも神のごとく振る舞える空想の世界で生きるのか。そんな選択を迫られる主人公。引き継ぐのかい、引き継がないのかい、どっちなんだい!!そんな物語。

メタ視点で考えると興味深いことに気づく。

この「不思議な世界」とは、宮崎駿の世界ではなかろうか。世界のあちらこちらに、かつてのジブリ作品の面影が垣間見える。

マックロクロスケの対になる白いふわふわした生き物、気前の良い姉御肌の女性、どこかで見た二頭身のおばあさん。落ち行く階段や、世界を隔てるトンネルや、そんなシーンの数々も過去作を思い出させる。

まるで、宮崎駿監督がこれまで手がけてきた作品が凝縮されたかのような世界。

主人公は、ジブリワールドを引き継がないかと提案されているようだった。これは、観客に提示されると同時に、監督の息子に対してのメッセージのようにも感じられた。

ジブリ美術館やジブリパークをはじめ、ジブリのIPは今後も利益を生み出していく。その世界を引き継ぐのか、それとも、新たに現実世界で自分のやりたいことをやるのか、そんな問を投げかけられているように感じた。